7月の中旬までやってたイベントですが、忘れる前に書いておきます!
Michael Jackson「Thriller」、AC/DC「Back In Black」に続きアルバム史上第3位の売り上げ枚数を誇るご存知Pink Floydの名盤「The Dark Side of the Moon」。
1973年2月27日、レコード会社はこの新作「The Dark Side of the Moon」の初披露記者発表をロンドンのプラネタリウムで行ったそうな。プラネタリウムの星空をバックに披露されたそのアルバムは記者達に相当な印象を与え、これをきっかけにアルバムは大ヒット。本国イギリスでは5軒に1軒の家庭で所有され、ビルボード・チャートで驚異の741週連続チャートイン、現在までに5000万枚以上の世界的なセールスを記録。
「狂気」や「孤独」「時の経過」等をテーマにドラマチックに纏められたこの歴史的傑作アルバム発表から50周年を記念し、最新のプラネタリウム・テクノロジーによってアップデートされた爆音上映会が日本でも行われました。
関西は神戸在住の自分にとってはラッキーなことに神戸ポートアイランド内にあるバンドー神戸青少年科学館が会場。産業用のベルトなどを製造している神戸に本社を構えるバンドー化学株式会社の施設です。
当日、会場の青少年科学館へ行くと普通にプラネタリウムや科学、宇宙等の展示を見に来た子供達を尻目に、プログレ好きそうなシニア層の不思議な行列ができておりました。
コニカ・ミノルタ社製のプラネタリウム
子供の頃以来となるプラネタリウム、中央に鎮座する投射装置も昔見たものとはまるで異なるサスガ最新鋭な形状で興味津々。寝れるぐらいリクライニング可能なシートに体を沈め、上映を待ちます。
待ってる間にはうっすらとこんな映像が照射されておりました。
カップル向けにかこんなソファー型リラックスシートも。
場内が暗転、鼓動から始まるあのイントロが聴こえ、いよいよ上映開始。5.1chのサラウンド・サウンドにてアルバムが丸ごと再生されるのですが、曲の展開に合わせて全方位に展開する映像が圧巻すぎる!しかも昔見たプラネタリウムとは比較にならないほど高解像度な映像は、宇宙飛行士や宇宙ステーション、神秘的なテクスチャー等を使った没入感満点のCGで、映画館とは異なり視界を完全にはみ出る映像情報量に圧倒されます。視覚と聴覚を完全に支配され、軽く宇宙旅行やタイム・トラベル的なトリップ感!
久々に大音量で丸ごと通しで聴いた「The Dark Side of the Moon」はやはり文句のつけようがなく、古さを感じさせるどころか、半世紀経過した今、ようやくそれに見合う映像が製作可能となり全てが完成したんでは・・・と思えるほど。
このYoutubeの映像ではプラネタリウムの魅力の5パーセントも伝わりません。
Pink Floydがライヴ以外のオフィシャルで最高の視聴環境を提供してくれた感じでしょうか。ここ10年ぐらいの文化的体験の中でも最高の44分間でした!
オペレーターさん、お疲れ様です
他のアーティストの作品も是非とも同様にプラネタリウムで体験してみたいものです!
https://www.stradarecords.jp